16/03/2015
美術科教育学会「インクルーシブ美術教育」研究部会新着ニュースfacebook

30/03/2014
美術科教育学会「インクルーシブ美術教育」研究部会(アート&ケアを改称・仮)→入会は下記へ!

○設置趣旨
 「障害者アート」に注目が集まる一方で、特別支援教育(盲聾養護学校)の美術教育研究は教員の定着等のさまざまな問題もあり、実践/研究の継続や蓄積ができず放置されたままである。美術科教育学会でも近年障害児をテーマとする美術教育研究がみられるが、組織としての取り組みになっていない。障害児の美術教育に興味を持つ研究者の集まる場をつくる。これが部会設立の最初の動機である。しかし、いざ障害児の美術教育研究部会の枠組みを考えようとすると途端にひとつの「問い」が生じる。それは、そもそも障害児の美術教育は「ワクのないorはずしていく(美術)教育」(小串里子)ではなかったのか?ということである。つまり、アートの持つ「表現」や「ケア」や「教育」の力を基盤にした美術教育の営みはもともと「インクルーシブでノーマライズな表現の学び」=大変複合的で総合的な学びではなかったのか、ということである。障害児の美術教育研究部会の在り方を問うことは、これまでにわたしたち自身がつくりだした「美術教育」の「ワク」そのものに再考を迫ることでもある。
 そこで、わたしたちは「障害者の権利に関する条約」(国連総会、2006採択、2008発効)に基づき報告された「インクルーシブ教育(「共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システム構築のための特別支援教育の推進(報告)」2012)という言葉をかりて、共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育システムの構築を見据え、学ぶこと=生きることに困難を抱えている人たちの問題を、アートによって拓いていくための理論的・実践的研究活動をする部会を開設していこうと思う。すなわち、「インクルーシブ美術教育」の構築を考える会である。それはこの部会を特別支援学校の美術教育を中心にするが、障害を幅広く捉え、アートとケアの問題を広く考える学びのネットワークづくりをめざすことを意味する。また、それは固くなってしまっている(美術)教育をアンラーニングする場にもなることを願うものである。
 現在の特別支援学校の教育はわかりやすいものだけを評価するためか、美術教育までもが技能の獲得を優先する作業(方法)の学習が優先される傾向にある。わたしたちはことばで説明できないものの価値、目に見えないもの(プロセス)を視覚化し、伝えられることを研究する。障害児の(美術)教育を特別扱いしない。そのための「アートな学びのアートの学び」を支えられる場をつくっていきたい。


入会申込書

説明会パワポ
※会員の申し込みはWEBか、申込用紙をダウンロードして、メール添付で下記までお願いします。

◆申込方法 氏名・年齢・職業・連絡先( 住所・電話番号・メルアド)受講の理由を書いて、HPからお申し込みください(うまくいかない人は、メールかFAXでお願いします。メールの件名を「アート&ケア部会参加申込」としてください。お申込み受付後、こちらから受信確認のメールを返信いたします。お申し込み後、平日5日を過ぎても受信確認のメールが届かない場合は、不着の可能性がありますので、お電話・FAXにてご確認ください)

□問い合わせ先:〒371−8510 前橋市荒牧町4−2
        群馬大学教育学部茂木研究室 
        電話・FAX:027−220−7310
        email:kazumogi@gmail.com



2014/4/5 

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